運命

21/36
前へ
/36ページ
次へ
銃声が聞こえた瞬間、俺は物凄いスピードで空に上がってくような感覚に見舞われる。 どの位経ったのかは分からないけど、さっきの感覚に馴れだした頃、目の前が急に眩しくなった。 光に包まれてる感じがする。 不思議と俺の心は凄い穏やかだ。 目が光に馴れ、周りの景色を見る事が出来た。 すると俺は海の上に立っていた。 なんで海の上にいるんだ? なんで海の上に立っていられるんだ? 周りを見ると見渡す限り海の為、自分がどこに立っているのか全く検討もつかない。 しばらくその場で大人しくしていると、遠くから何かがやって来た。 遠くからは何か分からなかったけど、近付くにつれその姿が明確になってくる。 マジかよ… ある程度の距離になると、そいつは人の形をしてない事に気付く。 そして目を凝らして見てみると、そいつはライオンだった。 どんどん近付く、近付く度にさらに驚く。 そのライオンは翼がはえており、大きさはゾウと変わらない位の大きさだ。 ライオンが俺の前に来て [背中に乗れ!] 喋った! [元の世界に連れて行ってやる。] ちょっと待って! 急に乗れと言われても… てゆうか何でライオンが人間と話せるの? [私も神だからだ。早くしないと食っちまうぞ!] ライオンは口を開けて威嚇してきた。 わかった!乗るから!
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加