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[おい!もしもーし!そこのトラックと睨めっこしてるお前だよ!]
あっ?
俺は現実に戻った。
相変わらず目の前にトラックがいやがる…
[助けてやろうか?]
誰だ?てゆうかこの空間は俺だけの世界じゃないのか?
[お前凄いよ!ほとんどの人間は、死を直面するような状況になると、ゆっくりと時間が経過するんだけど、お前は時を止めたよな?]
止めた?
何を言ってんだコイツ…
声がする方へ向きたいけど、相変わらず動かないし、視線も変えられない。
[お前才能あるよ。俺様にはまだまだ遠くおよばないけどな!お前さえよかったら助けてやってもいいよ?]
マジか?助けてくれ!!
クソっ!声もでねー!!
[助けて欲しかったら、助けて下さいって言え。]
助けて下さい!
頼むから助けて下さい!!
まだ死にたくない!!
なんで声が出ない!!こんなに叫んでるのに!!
[もう、かれこれ2分位か?お前が止めた時間。まだお前の力じゃ3分が限界だろ。このままじゃ死んじゃうよお前。早く言え!助けて下さいって言え!!]
言ってんだよ!!
どうしたらいいんだ…
どうしたら言える…
すると急に、昔の記憶が甦ってきた。
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