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「皆の衆、決戦の時は来た!!」
『オーッ!!』
リーダーの掛け声に、全員で応える。ついに、この時が。
端から見れば、吉祥寺にたむろするサンタコスの怪しい集団。
警察が来ないかヒヤヒヤする。
「今こそ、リア充に鉄槌を下さん!!」
『オーッ!!』
周りの人間がジロジロと、好奇の目で見てくる。
「なぁお前ら、バイトのこと忘れてないか?」
「バイト?なんのことだ」
「そうだ!我々の目的は1つ」
「リア充の撲滅!!」
『それが我らリア充撲滅委員会の使命!!』
何を声高々に語ってんだか。
ま、俺もそんな連中の1人なのだが。
「アルファ!武器の用意は出来ていような!!」
「無論!バイトの道具は、事前に全てパイにすり替えておいたのさ!」
「よし!ベータ!警察が来た時の対処は!!」
「全部リーダーのせいにする」
「この裏切りものおおおぉぉぉおぉおぉおぉおお!!」
リーダーがベータにヘッドロックをかけて、トドメにコブラツイストをかます。
「で、ちんねん!お前の方は準備万端だな!」
「あぁ、問題ない」
リア充との戦いは、もはや目前に迫っていた。
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