怪物達の宴

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スズメの目の前に現れた男、先程のやり取りでバーザードには魔法が効かないとわかっているというのに関係なしに魔法を放つ。 ただ放たれたのは先ほどスズメが放った音とはまた特殊な魔法である鏡。性質はありとあらゆるものを映し出すというもの。 それが一番反映されている中級魔法の写し鏡。一直線に向かってきているバーザードを映し出し、その映し出したバーザードを現実の世界へと召喚して相手へと突撃させる。 同じものを出したと言うことでこの攻撃は有効。バーザードは召喚されたバーザードに当たり一時的に足止めを食らってしまう。 ただあくまで一時的。すぐには本物のバーザードが召喚されたバーザードを掴み横へと放り投げる。召喚されたバーザードは数件の建物を突き破ってから煙のように消え去ってしまった。 「やっぱり完全にコピー出来なかったか。ホントどれだけ強いんだよ。まっ、これで少しの間止められることがわかったからよしとするか」 スズメは目を開けて目の前にいるものが誰なのかを確かめる。目の前に立ちスズメを助けた男、それは先ほどスズメと同じく三手に別れて逃げたヒバリだった。
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