若手の集会

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だが、それはフィックスが気づかないうちに止められてしまった。 何故かと言うと二人がいる天文学部の扉がノックされてゆっくりと開かれたからだ。二人は笑うのも怒るのも止めて視線を開かれた扉の方へと視線を向ける。 そこにはおっとりとした雰囲気を出している女の子と、目をキラキラとさせてフィックスのことを見ている男の子が立っていた。 女の子は小柄でチットくらいの身長しかない。しかし胸の方はチットと比べたら遥かにあり、フィックスの学生での知り合いの中で一番大きいとされるミレンくらいある。密かに幼児体型を気にしていたチットは静かに対抗意識を抱いていた。 他に特徴を上げるとすれば後ろ髪を密網で一本にした髪型と右目と口の左下に黒子があるくらいであろう。容姿は平均より少し上くらいであるが何故かそれによって年齢以上の色っぽさが感じられる。 フィックスも年下とわかっていながらも思わずドキッとしてしまい、そのことに密かにチットが、 「キモいですロリコン」 と言ったのは内緒の話である。 対する男の子の方はというとどこかの熱血スポーツ少年のようなイメージが持たれる。 身長は女の子よりさらに小さい百四十センチくらいしかなく頭は野球少年のように短いスポーツがり。まだ幼さが残る顔立ちをしているがとてもよく、将来どことなく男前になると期待させる容姿をしていた。 その少年は断りもなくずかずかと天文学部の部室に入って来てフィックスの前で立ち止まり、頭を下げて一言、 「俺を弟子にして下さい」 と言った。
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