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「……つまり、アスカちゃんは天文学に興味があるから入部したくてヒバリ君は僕の弟子になりたいからここに来たと。で、二人は小さい頃からの幼なじみというわけだね」
取り敢えず訪ねてきた二人を部室の席に座らせたフィックスはポンと机の上にお茶を置き、先ほど少し話した話を整理して先ほどのことを口にする。
少し話した内容というものは二人の名前と関係性とここに来た動機と言うものである。
尋ねられたヒバリと呼ばれる男の子はここに来たときからそわそわとしており全く落ち着きがない。対して彼のにで座っているアスカは落ち着きながら出された飲み物の飲んでいた。
「はい!」
今年で十三にもなる男の子は本当に落ち着きがない。ただ確認のために尋ねられた言葉に一喜一憂して大きく返事をする。まるで幼稚園児を見ているかのようである。
「……一つ聞いてもいい?」
「何ですか!」
「何で僕の弟子に? 僕、君が思っているような強い人間じゃないよ」
「何を仰るんですか!」
バンッと、目の前に置かれている机を勢いよく叩いてからこれまた勢いよく立ち上がるヒバリ。
お陰で置かれていた飲み物がこぼれてしまい、フィックスは机の上に置かれているティッシュを取ってこぼれた飲み物を拭く始末である。
熱くなったヒバリは自分がこぼした飲み物を気にするどころかそれを拭いているフィックスも全く気にしないで話を続ける。
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