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何もない場所。遠くの方から緑色の大きな犬が走ってくる。僕は怖くてしゃがみ込み頭を抱えた。 「人を探している」 恐る恐る顔をあげるとその犬が僕を見つめている。 「人を探している」 犬が喋っている。 「赤い女を知らないか」 わからない、僕が言うと犬は走り去っていった。 赤い女と言えばあのこに決まってる。いつも赤い服を着ていた。
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