不器用

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えー… 現在の時刻は3時15分。場所は商店街を移動中。昨日は途中からあいにくの曇りだったが、天気は良好。商店街の活気も上々。 しかし俺は悩んでいる。大いに悩みを抱えながらこの活気溢れる商店街を闊歩している。 「(何故つけられてるんだぁ!!)」 俺がこっそりと背後に目をやる。10メートルほど離れたところに、見覚えのある少女、名前は桜と呼ばれていたか?その子の姿が…… 明らかにこちらに着いてきているのだ。 確かに、俺は昨日と同じく暇を持て余していたので昨日と同じように散歩をしようと思い、昨日と同じ場所に昨日と同じ時間に歩いてたよ。 だからと言ってあとをつけられる理由なんて何も無い…はずだ。あのバカ三人に因縁をつけられるならともかく、被害者側の彼女には特に。 試しに立ち止まり、その場で肩を回したり首を回したりしてみる。 これで俺の被害妄想だったら、10メートル離れてるんだからどんなに遅くても15秒も経てば、後ろから俺を追い抜かしてくれるはずだ。 30秒経った。首を回す仕草ついでに背後を見る。はい、彼女も足を停めてます。
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