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そう思うと何故か胸が苦しくなって、心が溢れ、涙がこぼれてきてしまう。
「頑張るから……。
一人でも、お前がいなくても。
俺……頑張るから……!」
゙あいづはきっと空から俺を見守ってくれている。
だったら……恥ずかしいとこなんて見せられないじゃないか。
ひとしきり泣いた後俺は涙を拭い、届かない想いを心の中で紡ぐ。
安心してくれ。
もうお前を不安にさせたりしない。
俺は──ちゃんと進むから。
「メリー……クリスマス」
空に向けて、゙あいづに向けて呟いた。
そうして俺は歩きだす。
キラキラと輝く。笑顔の、幸せの溢れる町へと──。
END
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