小さな奇跡

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サンタなんかいない。 いるならとっくに俺の元へと連れてきてくれるはずだ。 唐突にいなくなってしまっだあいづを……。 いつも゙あいづと一緒にいた。 いつも゙あいづと一緒に笑ってた。 クリスマスも毎年、゙あいづと二人で過ごしてきた。 二人でいることがいつのまにか当たり前になっていた。 だから一人になった途端、どこに行けばいいのか、どうすればいいのかわからなくなって、こんな風に一人ぼっちになっている。 ゙あいづがいなくなるなんて想像すらしたことがなかったからな……。 寂しそうな北極星を眺めているとなんだか急に空しくなって、マフラーに顔をうずめて俯いてしまう。
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