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「お前は──死んだはずじゃ……」
俺の言葉を聞いて、゙あいづは照れくさそうにはにかんだ。
お前は半年前、確かに車に轢かれて死んだはずだ。
葬式もしたし、遺体もこの目でしっかりと見た。
そのときのことは今でも脳にしっかりと焼き付いていて、忘れることなんて出来るわけがない。
それなのになんで……。
「サンタさんからのプレゼント、みたいなものかな」
サンタさんがあんたと会える時間をちょっとだけくれたんだよ。と両手を背中に回しながら゙あいづは言う。
「そんなこと……」
「時間がないから私が言いたいこと、先に言わせてもらうよ」
俺の言葉を遮っであいづは話す。
笑った顔も、ちょっとした仕草も、確かに゙あいづで間違いなかった。
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