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「くそっ、追ってきやがる!」
誘拐するのは誰でもよかった。ただ身代金が貰えればいいのだ。
だが…
「しかし、この包囲網はきついな。強行突破でもしてみるか…」
現時点ではそれは叶わなさそうだ。
場合によっては誘拐自体を諦めないといけない。
「んんっー!んー!」
後部座席にいるガキが暴れてやがる。
「おい!うるせーぞ!少しぐらいだまっとられんのか!」
くそっ、こんなことならガキを拐うんじゃなかったぜ。
と、その時、後部座席のドアがいきなり開き、少女が外へと転がり落ちていった。
「んっー!んんんんー!」
「あー、ありゃ死んじまったかな?どこかでまた誘拐しなくちゃいけないな。めんどくせー」
その後少女は暗闇の中に消えていった。
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