8人が本棚に入れています
本棚に追加
君島はとても規則正しい。
母親が失踪し、忙しい父親(裏世界の重鎮)も余り家に帰らないという状況下、家事等を一人でこなし続けた結果だ。
「よっし、学校行くか~」
君島は背伸びをしながらそう呟いた。
都立三島高校は君島が通っている総生徒数800名を超える巨大私立校だ。
一学年5クラスあり君島は二年4組に配属されている。
君島が教室に入ると友人二人が何やらバカ騒ぎをしている。
「だ、か、らっ!!Dカップぐらいないとぱ??りできないってwikiに書いてあったんだよ!!」
「何度もゆーがそれ絶対ガセだっつーの。俺BカップのAV女優青池かなたちゃんのぱいずり動画昨日見たし。」
「な、なにぃ!?」
(声でけぇっ!!)
君島は心の中でそう突っ込みと同時にその会話の中へ突っ込んで行った
ちなみにガセネタを掴まされた短髪が軌道院才牙あだ名はきどう(あだ名がサイガじゃないのは格好良くてなんか腹立つから)
クールに自分の昨日見たAV女優をカミングアウトした黒髪長身のイケメンが聖光拓也あだ名はキヨ
「おぅ一平じゃねぇか!!」
「んお、気づかなかった。」
やっと君島の存在に気づいた二人は君島に声をかける
君島、きどう、キヨは幼稚園からのいわゆる腐れ縁といわれる関係である
しかし、
君島は彼ら二人にさえ自分が人殺しである事は秘密にしている。
もし知られてしまったら
大切な日常が壊れる気がして。
ーーーーーー
時は流れて放課後、
「なぁ今日一平ん家で映画見ようぜぇぇ!!」
突然きどうがそう叫びながら君島に突進していく
君島はそれを華麗に交わしつつ
「うおっけぇぇぇ!!キヨはどうするぅ!?」
と言いつつキヨにスローなパンチを繰り出す
キヨはそれをマトリックス風に避け
「オッケーの反対、の反対だ!!」
とクール(笑)に答える
全員帰宅部の馬鹿三人、通称「フールトライアングル」は学校では知らぬもののいない有名人(笑)である。
最初のコメントを投稿しよう!