初雪のクリスマスパレード

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「俺…、体温高い、から」 そう言って俺の掌を握るエリの耳は、 寒さなのか、それとも違う理由からなのか、真っ赤に染まっていた。 正直かなり嬉しい。 でも…… 「エリ、離せ」 「え…」 「ここは外だ。離せ」 もしも誰かに見られて、俺たちの関係を知られてしまっては困る。 「ん…。だよね、ごめん…」 しゅんとしたエリに、胸が苦しくなる。 でもこればっかりはどうしようもない。 「あっ、先生、ここ!ちょうど始まるとこだよ!」 弾むようなエリの言葉に顔を上げると、まるで夢の世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えた。
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