神の夜

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俺が読んでいた本をめくっていき、そして閉じる。 「あんた、こんなオカルトチックな本借りて読んでたわけ?」 呆れ顔の真奈美が言った。 「いやー俺もなんで借りたんだろうと思っていたところ」 「まぁ、アンタのそういう好奇心は分からないでもないわ、この題名を見る限り」 「だろ!!人なら興味が湧く題め」 俺が言い終わらないうちに真奈美が 「・・…神なんて・…いるはすがない」 ギリギリ聞き取れないぐらいの声で言った。 何か思い詰めている顔して 「えっ?」 とっさに反応する俺。 すると真奈美はいつもの顔で 「うんうん、何でもないよ♪」 「でも、お前さっき」 「あっ!?そうそう!!もう一つ言う事があったんだった」 と話題を変える真奈美。 この真奈美の行動は触れないでくれと言う事の知らせだった。 「何だよ?」 俺はそれに合わせることにした。
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