プロローグ

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今現在、世界にはたくさんの大手と呼ばれる企業がある。それは短い期間でも栄えたり、衰えたりしている。 これは現在に限ったことではなく、大昔、企業と呼ばれる組織ができ始めた頃からそうだった。企業の多くは1つの家から成っている。 そして企業、ひいてはその家は少しでも収入を安定させ、あわよくば上昇させようとあらゆる手段を行使してきた。その中には合法的なものもあれば、違法的なものもあった。 その違法的な手段を行使した回数は、その家に負の遺産としてカウントされていく。そのカウントは、同等の良い行いでしか精算することはできない。精算できずに増え続けたカウントは、その家に負の現象として返ってくる。 その家に『罪』と呼ばれる子どもが生まれる。『罪』は空想上、想像上の動物や伝説上の生物の力を宿している。 そして『罪』が生まれてから10年間、その家には不幸なことが連続して起こる。しかし、『罪』を10年間育てれば、負の10年が開ければ、再興が叶う。 そして私は、某大手家電メーカーの代表である如月家の『罪』として生まれた。
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