Ghost jewelry

プロローグ

とある昔話

この世の世界征服を企んだそれはそれは悪～い人がいました。
その悪～い人はどうすれば世界征服できるのか無い頭を使って考えた。

そんで出た結論は、この世界各地に散らばる奇跡を創る宝石―通称『ゴーストジュエリー』を沢山集めて、当時一番強く偉い国に喧嘩売って落とせばいいっていうアホみたいな結論に達したそうだ。

そうすれば世にある全ての国々も自分に屈伏し、晴れて世界征服達成出来ると。

――全くもって馬鹿げた夢物語であると思うが、この『ゴーストジュエリー』があれば、そんな夢物語も実現できちゃったりする。

『ゴーストジュエリー』

それは奇跡を創る宝石、そう言われている。

この宝石の話は追々していくとして、悪～い人は世界各地にあるゴーストジュエリーを集め回ったそうで。

勿論、ほとんどは色んな国から無断で盗んだ盗品。盗まれた国々は当然怒り、悪～い人の容姿も素性も事細かに調べられ、世界に広がっていった。

それが効をそうしたのか、悪～い人の顔も素性も波紋のように広がっていき、当時は誰もが知る有名な盗賊となったそうだ。

それでも悪～い人は捕らなかったので、多くの国が手を込まねいた。

で、ゴーストジュエリーが山ほど集まったその悪～い人は、いざ強く偉い国に喧嘩を売ったところ、なんとその悪～い人は“忽然とその姿を消して”行方不明になった。