5人が本棚に入れています
本棚に追加
ハローデイジー
瞳は甘くてキャンディーのよう
口の中に宝石閉じ込めた
眠る星から漏れるメロディー
ハローデイジー
僕はゆくよ
繰り返すままに
取り返す始末
いつかなんて要らないと
いつか
砂糖菓子の木が誘う朝
体温で溶ける午後のまどろみ
ゆれる羽から零れるアイロニー
ハローデイジー
僕はゆくよ
うなずいては首を振り
僕の指を千切る
そうだねデイジー
並べた指切りの数は
ふたりの愛の誓い
守れない約束に契りを結んだ
過去の僕にきみは罰をくれる
ハローデイジー
僕はゆくよ
やさしい南風が
僕らを引き裂いたんだ
恋人に差し出す針千本
僕は吐き捨ててしまうから
ハローデイジー
僕はゆくよ
さみしい通り雨が
ビルの窓を濡らすんだ
滲んで何も見えない
窓拭きのおじさんによろしくね
ハローデイジー
そうだねデイジー
僕が吐き捨てた針を口に入れたりしないで
もうない指では涙も拭けやしないよ
ねえデイジー
お願い事はベッドの中で聞くから
いつかなんて要らないと
いつか
最初のコメントを投稿しよう!