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1.
聞いて、と言って来たのは君。
シャーペンを片手に見上げたのは僕。
日誌を書いている途中に声をかけられて、顔を上げたら、少し真面目な顔をした君がいた。
夕焼けに染まった君は本当に綺麗で、声をかけられた僕は心臓が喧しく音を立てていた。
君にこの音を聴かれやしないだろうか。
どうかしたの?と、如何にも興味なさそうな声で尋ねた。
本当は声をかけられて嬉しくて仕方ない癖に。
そうしたら君は僕が座る席のひとつ前の席に座って言った。
相談があるの、と。
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