第1章

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どうでもいいが早く中身を読みたい衝動に駆られているのだが。 「にゃ?」 「……忘れてくれ、いや、忘れてください」 男が語尾に「にゃ」を付けるなんて気持ち悪いよな。だが無意識で言ってしまうんだから仕方ないだろう。うん。 「私は可愛いかにゃ?」 「可愛いよ! チクショー……」 萌子は両手を頭の上に置き、猫の真似をしてきた。可愛いに決まってるじゃないか。 「か、可愛い、かな? なんか雅にそういわれると照れちゃうな……」 「? いや普通にお前は可愛いと思うけど?」 「うぅー……」 知らないが顔を真っ赤にして俯いてしまった。小さい頃に何度もいった覚えがあったから大丈夫だと思ったのだが。 ちなみに昔はこんな感じに真っ赤にならなかった。 「私帰るっ」 「おう、隣だけど気をつけて帰れよ」 萌子は急ぎ足で部屋から出ていった。この置いていった雑誌はもらってもいいんだよな……ありがとうございます。
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