第1章

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しばらく萌子が置いていった雑誌を読んでいたがさすがに体が疲れたため少し外に出て散歩することにした。 ちなみにまだ制服姿だからな? 正直男の制服姿なんて誰も得しないから着替えたいとは思ったんだが、めんどくさかっただけだからな。 時間は16時を少し過ぎたくらいなので、外はまだ明るい。 「……猫とかいないかな」 散歩の目的としては歩くことだが、俺にとっては野良猫を探すことも一種の目的でやっている。 まあそう簡単に見つかるわけがなく、結局近くの公園まで来てしまった訳だが。 「やばい、めちゃくちゃにゃんこがいるやないかぁ!」 テンションかなり上がっちゃいました。やばいくらいにね。 猫の近くに行き愛でることにした。正直逃げられたりすると思ったが、この野良猫は全く逃げなかった。 「にゃー」 「……」 逆にこっちに寄ってくるではないか。……お持ち帰りしたいです、凄く。 俺は猫と遊んでるのに夢中になって背後から来る人に全く気がつかなかった。てか、気付いていても他人だろうから無視するんだけどな。 「……可愛いです、猫と戯れる白川君」 「……?」 声をする方を見てみると、クラスメートがいた。何故、今日知り合った人を覚えているのかというと、隣の席の人だからだ。
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