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「私は白川君を困らせたい訳じゃなくつ、ただ仲良くなりたいだけなんです。いっぱいお話したり、昼休みになったら一緒にお弁当食べたり、一緒に登下校したりしたいだけ」
簡単に纏めると俺と友達になりたい、ということでいいんだろうか。でも、これは少し違う気がする。
「私、白川君の事が好きです」
告白。金山さんが俺に対して告白してきた。正直どんな返事を返したらいいのかわからない。
ありがとう、ごめんなさい、よろしく、すいません。どの言葉を返してあげたらいいのか、どの言葉を返してあげれば傷つかないのか。
俺はただその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
「さっきも言ったけど、私は白川君を困らせたい訳じゃなくて仲良くなりたいだけ。正直、付き合ってくれるなら嬉しいです。でも、今は白川君からの返事はいらない。大切な事なんだからちゃんと考えてほしい」
「……ごめん」
すぐに答えを出せない自分が嫌だ。金山さんは勇気を出して告白してくれたのに何も言えなかった。
「そんな顔しないで? とりあえず私と友達になってもらえると嬉しいです」
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