第1章

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「……ちょっと、ね」 「そう、とりあえず晩御飯出来てるから下に降りてきなさい。後で話聞いてあげるから」 「うん、ありがとう」 少し話を聞いてもらったら楽になるかもしれないし、解決出来るかもしれない。 そういう考え、期待を持ちながら晩御飯を食べるため一階のリビングに向かった。 ちなみに晩御飯はハンバーグだった。俺の大好物なのだが、いつもみたいに美味しくは感じられなかった。 その後、風呂に入ったが一人でいると色々と考えてしまうため、すぐに髪を洗ったり身体を洗ったりしてリビングに戻った。 「……母さん」 「雅? 早かったのね。すぐに洗い物するから待ってて」 待っていてと言われてもどう待つべきかわからなかったため、とりあえずテレビを点けるだけ点けて眺めていた。 「お待たせ、テレビ消すよ」 「うん」 洗い物を終えた母さんはテレビを消し、エプロンを外した後、俺の正面側に座った。 そして俺は今日あったことを簡単に、簡潔にすべて話した。
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