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ピピピッ ピピピッ ピピピッ
部屋に鳴り響く目覚まし時計のアラーム音。
その音に反応して一人の少年が目覚まし時計に手を伸ばし、アラーム音を止める。
「……朝か、まだ眠いが起きないとか」
俺は白川雅。今日から高校生になる。
怠い体を動かしてベットから出る。そして、新しい制服にゆっくりと袖を通して身支度を整える。
2階にある自分の部屋からリビングがある1階へと向かう。
当然、朝食を済ますためだ。
「母さん、おはよう」
「おはよう、雅。眠そうな顔してるけどちゃんと寝れたの?」
リビングに入ると母親が朝食を準備していてくれた。
「んー……11時ぐらいから記憶がない」
「またゲームとか漫画とか読んで夜更かししてるんじゃないかと思ってたけど、まあいつもよりははやく眠れたみたいでいいわ」
「まあね」
俺は基本日付が変わってから寝るタイプの人間なため、日付が変わる前に眠りにつくのは珍しいことなのだ。
朝食はシンプルにトーストを二枚と食後のコーヒーと決まっている。
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