第1章

5/15
前へ
/18ページ
次へ
おかげで中学の時、周りから色々言われた時期もあったが意外にもすぐに収まった。まあ、萌子がフレンドリーな性格もあったからだろう。 「運転手さん、高校までよろしくお願いしまーす」 「……はいはい。ちなみに片道500円ね」 「ぼったくり!?」 フレンドリーな性格だから気がねなく話すことが出来るから、登下校は楽しい。家族と会話している感じがして、この時間は好きだ。 それから自転車を漕ぐこと約15分。無事に高校についた俺達は自転車を止めた後、生徒玄関前に張り出されているクラス分けを見ることにした。 「……全然人がいないね」 「ああ、だって集まるのは10時30分までだからな。ちなみに今は、9時30分前だ」 「……私達は1年2組だね」 「なんか漫画だと人込みの中に入って必死に自分の名前を探すイメージがあったんだが」 その後、何とも言えない感じになったが、教室で時間まで喋りっぱなしだった。何故か最後は、『中学生に戻りたいな……』と言う一言で終わってしまった。 ……まだ高校生になったばっかりなのにもう中学生に戻りたいとか、病んでいるのか?
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加