7人が本棚に入れています
本棚に追加
おかげで中学の時、周りから色々言われた時期もあったが意外にもすぐに収まった。まあ、萌子がフレンドリーな性格もあったからだろう。
「運転手さん、高校までよろしくお願いしまーす」
「……はいはい。ちなみに片道500円ね」
「ぼったくり!?」
フレンドリーな性格だから気がねなく話すことが出来るから、登下校は楽しい。家族と会話している感じがして、この時間は好きだ。
それから自転車を漕ぐこと約15分。無事に高校についた俺達は自転車を止めた後、生徒玄関前に張り出されているクラス分けを見ることにした。
「……全然人がいないね」
「ああ、だって集まるのは10時30分までだからな。ちなみに今は、9時30分前だ」
「……私達は1年2組だね」
「なんか漫画だと人込みの中に入って必死に自分の名前を探すイメージがあったんだが」
その後、何とも言えない感じになったが、教室で時間まで喋りっぱなしだった。何故か最後は、『中学生に戻りたいな……』と言う一言で終わってしまった。
……まだ高校生になったばっかりなのにもう中学生に戻りたいとか、病んでいるのか?
最初のコメントを投稿しよう!