嫌な予感

2/3
前へ
/28ページ
次へ
雨が降っている。 泣き叫ぶ女、 血に染まる水溜まり。 あれは… 憂慈は目が覚めた。 時計はまだAM3時を廻ったばかりだ。 「またあの夢…」 5年前から幾度とみてきた夢… 必ず同じところから始まり同じところで目が覚める。 「最近は、みなくなったと思ってたんだがな…。」 久しぶりにみた理由は、察しがついた。 明日から…いや正しくは今日からか、またあの組織に出向かなくてはならない。 「いい加減女々しいな、私も。 今更足掻いたところで何も変わらないのに…」 まだ時間は余るほどある。 憂慈はまたベッドの中に潜り込んだ。 だが再び眠りに落ちることは出来なかった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加