嫌な予感

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日は完全に昇った。 一日の始まりだ。 街の大通りは学生たちが登校し始めている。 さて―― 「私も行くか。」 決心をかため、ベッドから起き クリーニングから帰ってきたまだノリが取れてないYシャツに袖を通し、スーツを着る。 本来なら団服を着用して行くべきなのだろう。 だが5年も前のを着る気にもなれないし、第一、教団に復帰しなければならないことに納得してないのだからこれくらいの反抗はさせてもらわなければ割りに合わない。 「この部屋ともしばらくはお別れだな。」 憂慈は部屋を見渡し大きく息を吸い込み溜め息をついた。 「嫌な予感しかしないんだよなぁ。」 『本日の占いカウントダウン!! さて注目の第一位は…』 つけておいた朝のニュースが低血圧の人には辛いハイトーンな声で当たりもしない占いを読み始めた。 『水瓶座の貴方! 今日は懐かしい人に会えるかも!?お洒落をして思い切って外に出て見るといいかもしれませんね!!』 おいおい…勘弁してくれ。 私は、占いなんか信じない。 いくら結果が最下位で、靴ひもが一日に三度切れようと、なにもないとこで盛大にコケようと、道端で財布をなくそうと、絶対に信じない。 断じて!!
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