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コイツはジョニーやない。
連動しない頭と身体。
夜の間にだけジョニーと入れ替わりに現れるコイツ…、自分の知らないジョニー。
初めて会った晩、混乱した自分に質問責めにされ機嫌を損ねた『アイツ』は、「飽きた」と短く言い捨てTHE EIGHTの二階の自室の窓から飛び降りるという暴挙に出た。
そのまま次の日の午後まで行方をくらまし、ふらりと帰ってきたと思えば本人はさっさと引っ込んでしまい、一晩中身体の主導権を奪われたせいで疲労困憊のジョニー自身はそのあと丸一日寝込んでしまったのだ。
本人自身の意識が表面化していなくとも、その間好き勝手に身体を使われたのでは疲れが蓄積するばかりで、ヤツが現れてこの数日、昼間のジョニーは居眠りすることが多くなった。
どういう原理か昼間は『アイツ』が現れることはないらしい。
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