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『ジョニー?』
『…もう、ええわ。』
カウンターに飲みかけのグラスを投げ出すように置いて、乱暴に立ち上がる。
『ちょ、何処行くん!?真夜中やで?』
そのまま店の出口へ向かおうとするから、反射的にすれ違う腕を捕まえた…はずが。
即座に払い落とされていた。
『関係ないわ、放っておいて。』
『は?ジョニー!?待てって…』
俺らしくもない。
吐き捨てた言葉だけ、振り返りもせず出て行くジョニーの背中、ただ見送ってもおた。
そのまま夜が明けても連絡ひとつない。
これが俺やアーセナルやったら、あとでジャッキーに『なにみんなに心配かけてんねん!罰掃除三日や!』とか拳骨のひとつとペナルティでも貰って仕舞いなんやけど。
普段、優等生のジョニーがこんな形で行方眩ますなんて滅多にないことやったから。
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