MOON CHILD 3

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『ジョニー?』 『…もう、ええわ。』 カウンターに飲みかけのグラスを投げ出すように置いて、乱暴に立ち上がる。 『ちょ、何処行くん!?真夜中やで?』 そのまま店の出口へ向かおうとするから、反射的にすれ違う腕を捕まえた…はずが。 即座に払い落とされていた。 『関係ないわ、放っておいて。』 『は?ジョニー!?待てって…』 俺らしくもない。 吐き捨てた言葉だけ、振り返りもせず出て行くジョニーの背中、ただ見送ってもおた。 そのまま夜が明けても連絡ひとつない。 これが俺やアーセナルやったら、あとでジャッキーに『なにみんなに心配かけてんねん!罰掃除三日や!』とか拳骨のひとつとペナルティでも貰って仕舞いなんやけど。 普段、優等生のジョニーがこんな形で行方眩ますなんて滅多にないことやったから。
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