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アイツに向けられるみんなの気遣い、自分に向けられる疑惑が理由もなく無性に腹立たしくてならなかった。
…なんでや、なにがこんなムカつくっちゅうねん。
自分でも制御不能な感覚と、みんなの視線に晒されることに耐えきれず、その場から飛び出してきたものの。
一向に晴れない気持ちは、もやもやと胸を漂って不快感を増す一方だった。
幸いなことに、現在進行中の裏仕事はなかったはず。
THE EIGHTに戻らなければならない理由がないのならばと、いつも夜通し開いているライブハウスへと足を向けた。
…その先で、思いもかけず渦中のアイツと鉢合わせすることも知らずに。
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