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「あー、鬱陶しかったぁ。
あの女ら、邪魔やゆうてんのにずっと付き纏っててうんざりやってん。
タバコ臭いし、安っすい香水の匂い混ざってサイアク。助かったわ、エース。」
途端零れ出す毒舌。なんや、嬉しそうに笑おてたくせに。
さっきまでの距離感が嘘みたいに、突き放して戻された肩。
俺が注文したまま手を付けてなかったビールを断りもなく一口飲み下し、ジョニーはくすくす笑った。
その見慣れたはずの顔に付き纏う、どうしようもない違和感に突き動かされて、口が勝手に動いた。
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