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建物内に入ってみると外見で
主張していたあの禍々しさとは
異なりあまりにも静かすぎた。
あの外見のせいかもしれないが。
その閑寂とした世界に
銀髪をした美しい顔立ちの
人が現れた。
男か女かと聞かれても
答えられない容姿であった。
この場合次に判断するのが
声であると彼は考えていたのだが、
軍の人達が紹介したので
その心配も無用であった。
「君の担当のローラだ。
君が所属する隊の隊長だ。」
名前から察するに彼は
女性であると認識した。
「このもやしを私がか?
やめておけ。泣きべそかいて
逃げ出すに決まってる。」
「今は猫の手でも借りたい状況下だ。文句を言うな。」
そう言われローラは、
納得しないまま去っていった。
「何をしている。早く行かないか!」
「はい。」
彼は気分を悪くしつつも
あとを追っていったのである。
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