0人が本棚に入れています
本棚に追加
コンコンコンとドアをノックする
音が聞こえた。
そこには、
背の高い二人の男性が立っていた。
胸に輝く金色のバッチ、頭には縦長の帽子、腕には金色の腕章を付けていた。
「軍の者だ。タカヤンはいるか?迎えにきた。」
見た目通りに似合う低い声であった。
「はい。私がタカヤンです。」
すこしおどおどしていたものの
奥底に熱い信念を感じさせる。
「タカヤン気を付けてね…」
「母さん、心配しないで。少しの間待っててくれ。」
そう言うとタカヤンは手を振り、
軍の人達と共に出発した。
その背中姿はもう一人前であった。
最初のコメントを投稿しよう!