第一章~始まり~

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コンコンコンとドアをノックする 音が聞こえた。 そこには、 背の高い二人の男性が立っていた。 胸に輝く金色のバッチ、頭には縦長の帽子、腕には金色の腕章を付けていた。 「軍の者だ。タカヤンはいるか?迎えにきた。」 見た目通りに似合う低い声であった。 「はい。私がタカヤンです。」 すこしおどおどしていたものの 奥底に熱い信念を感じさせる。 「タカヤン気を付けてね…」 「母さん、心配しないで。少しの間待っててくれ。」 そう言うとタカヤンは手を振り、 軍の人達と共に出発した。 その背中姿はもう一人前であった。
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