第二章~入隊~

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タカヤンが連れてかれた先は 観光で見に行きたいとはとても 思えない建物であった。 高くそびえ立つそれは、 15歳の少年にしてみれば心臓が 縮こまるのも無理はない。 これは何かと言われたら 要塞と言わざるを得なかった。 「着いたぞ。」 「ここは…?」 「ここは軍事施設の一部である。 今日から君はここで訓練し、 一人前の軍人になってもらう。」 そう言うと軍の人達は車をとめ、 降車した。 その後軍の人達は恐ろしく禍々しい 建物の中へと入っていった。 「早く来い!」 心の準備をするとよく言うが、 この時彼は、何の意味もないと 感じたのである。
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