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タカヤンが連れてかれた先は
観光で見に行きたいとはとても
思えない建物であった。
高くそびえ立つそれは、
15歳の少年にしてみれば心臓が
縮こまるのも無理はない。
これは何かと言われたら
要塞と言わざるを得なかった。
「着いたぞ。」
「ここは…?」
「ここは軍事施設の一部である。
今日から君はここで訓練し、
一人前の軍人になってもらう。」
そう言うと軍の人達は車をとめ、
降車した。
その後軍の人達は恐ろしく禍々しい
建物の中へと入っていった。
「早く来い!」
心の準備をするとよく言うが、
この時彼は、何の意味もないと
感じたのである。
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