第二章~入隊~

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建物内に入ってみると外見で 主張していたあの禍々しさとは 異なりあまりにも静かすぎた。 あの外見のせいかもしれないが。 その閑寂とした世界に 銀髪をした美しい顔立ちの 人が現れた。 男か女かと聞かれても 答えられない容姿であった。 この場合次に判断するのが 声であると彼は考えていたのだが、 軍の人達が紹介したので その心配も無用であった。 「君の担当のローラだ。 君が所属する隊の隊長だ。」 名前から察するに彼は 女性であると認識した。 「このもやしを私がか? やめておけ。泣きべそかいて 逃げ出すに決まってる。」 「今は猫の手でも借りたい状況下だ。文句を言うな。」 そう言われローラは、 納得しないまま去っていった。 「何をしている。早く行かないか!」 「はい。」 彼は気分を悪くしつつも あとを追っていったのである。
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