第1章 怪異な死体

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あれが“仕事”…か……。 ――呆れに呆れ果て、哀れに思った。 周りの人集りは、この挑戦を受けるのに敬遠気味であった。 「何だー、居ないのかぁ?」 支配人・中崎の声がこの空き地に響く渡る。 その威勢とは裏腹に、出て来る者は居なかった。 「…………」 当の本人もネンマリ化し、気分が削がれ始めていた。 このままでは店仕舞いして、この場から立ち退くであろう。 そしたら、アイツと話が着けられなくなる。 五百か……。 ちと、財布にはイタイが仕方の無い事だ。 財布からその額に値する銭を取り出し、設置された箱に放り入れた。 「「「お?」」」 周りの人集りの何人か声をハモらせた。 勿論、この男もだ。 「お?次はアンタが挑戦すr……、!?」 「中崎……だっけな。俺のこと、覚えてるよな?」 「なっ!?お前っ!!」 この反応は、覚えている証拠。 ま…、当然だよな。 「お前が勝手に…『イカサマ師』、と呼んでる者(ヤツ)さ。 言っておくが……、俺はお前を蹴落とす為にイカサマをやってはいないし、今までもやった事は無い。有りもしない事を言い触らすな」 「はぁ!?フザケるなっ!! アン時の、お前だけが勝ち続けの対局、誰が見てもイカサマをやったとしか見えねえだろうよ!!」
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