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「なんだそりゃ」
つまらなそうに、また不機嫌な顔に戻ってしまう和成。
それでも恵美の腰にまわした腕を放すことはなく
「お前だって、さっき余裕なかったくせに」
しっかり反撃してくる。
「切なそうな顔して、名前呼びやがって。もう、プルプル震えちゃってさあー」
「や、やだっ。そんなこと、言わないでくださいよ!
先輩のばか!」
「あ。さっきから、また『先輩』に戻ってるし。
ダメ。ちゃんと、名前呼べよ」
「え、ええー……」
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