Ⅱ

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目をウルウルさせながら、恵美は訴えた。 「そんなの、無理ですよ。これからずっとですかあ?」 「当たり前」 「そ、そんなあ……。1回だけでも、もういっぱいいっぱいだったんですよ? これ以上なんて……心臓がもたないです」 ガックリと肩をすくめて見せても、彼はこちらを見てもいない。 いつの間にやら、すっかり元通りの意地悪な空気を纏って、 「まーた、そんな顔して。これ以上、それ続けたら、もう我慢すんの止めるからな」 ニヤリと笑った。
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