Ⅱ

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「あり……ます」 瞳の中に映る、耳まで赤く染まった自分の顔が見えてしまったような気がした。 「だろ?」 意地悪な声なのに。 もっと、もっと。 聞きたい。 「だって……くっつきたいんですもんっ」 手に力を込めて。 伝わってくる彼の体温を、感じた。 「好き……だから。くっつきたいんです」
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