Ⅲ
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「そう……ですかねえ」 サッパリ、理解できない。 「私には、いつも良くわかんないんですけど。先輩の行動」 「うーん。そうかなあ」 啓介は指を顎に当てて、そろそろと撫でながら 「だってさ。見てると、いっつも……」 と言いかけてから、口を閉ざした。 「いっつも?」 あとを促すように、恵美が続ける。 けれども彼は、 「まあ……いいか」 首を振って、言葉を切った。
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