Ⅲ

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「ほーら、分かりやすい」 啓介が、指をさして笑う。 「はい。今のは、私にも分かりました」 つられて恵美も笑い声を上げた。 「先輩も、私のこと……気にしてくれてるんだなあ」 「嬉しそうな顔、しちゃって」 からかうように啓介は言ったけれど。 恵美は恥ずかしがることもなく、胸を張って言うことができた。 「嬉しいですもんっ」
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