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「は、はいっ」
わけが分からぬままに立った恵美の腕を引いて、和成が歩き出す。
それと入れ替わるようにして、文雄とジュリが啓介の隣に腰をおろしたのが見えた。
「あれ?カズはどこ行くんだよ」
後ろから文雄の声が追いかけてくるのが聞こえたが、和成は答える気はないようで。
代わりに、とりなすような優しい啓介の声が聞こえてきた。
「トイレじゃないですかー?」
その答えに笑い声を響かせる、ジュリ。
「えー。せっかく来たところだったのにい。タイミング悪い奴っ」
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