Ⅲ

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「分かんないですけど……。 私のイメージする先輩とは、違うっていうか」 すっかり膨れっ面になってしまった和成に言いながら、不意に、目をそらしたところで 「あ……」 ある物が、目に入った。 「あ?」 和成が不機嫌ながらも振り向いた先で、彼女は足を止めたまま、ある方向を見つめている。 そして、和成に示すように指をさしてみせた。 「行きたいところ……できたんですけど」 オズオズと言ってみた、その場所。 それは…… 「ねこカフェ……?」 恵美から見た和成のイメージからは、かけ離れた場所だった。
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