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「分かんないですけど……。
私のイメージする先輩とは、違うっていうか」
すっかり膨れっ面になってしまった和成に言いながら、不意に、目をそらしたところで
「あ……」
ある物が、目に入った。
「あ?」
和成が不機嫌ながらも振り向いた先で、彼女は足を止めたまま、ある方向を見つめている。
そして、和成に示すように指をさしてみせた。
「行きたいところ……できたんですけど」
オズオズと言ってみた、その場所。
それは……
「ねこカフェ……?」
恵美から見た和成のイメージからは、かけ離れた場所だった。
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