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「今日、佐藤先輩との約束でしょ?
急ぎたいのはわかるけどお。
一応、私達だって気合入れて選んだんだから、ちゃんと見てってよね」
おどけたように里美は言ったが、言われなくとも恵美の手は、早くもラッピングにかけられていた。
「ありがとうっ。うわあ……なんか、嬉しい!」
「喜ぶと思うよー。恵美もだけど……先輩も」
意味深な言葉を呟いた春香の声は、興奮気味の恵美には届いていなかった。
柔らかな包装紙をはずしていく彼女の手を、一同が熱い眼差しで見守る中。
現れたのは……
「エプロン?」
恵美が目をパチパチっとさせた先で姿を見せたのは、可愛らしいフリルのついたピンク色のエプロンだった。
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