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「みんなに食べさせてあげられるようになるまでは、何ヶ月……いや、何年かかるか分かんないよ!?」
恵美が赤くなったり青くなったりしながら言うと、春香は
「あんた……そんなに料理下手なの?」
と笑ったけれど。
「だって、みんなのお腹こわしたら大変だし」
真剣に悩む恵美。
が、その悩みに歯止めをかけるように彩は手を叩くと
「はいはい。それは、まあ……練習してもらうとして。
恵美。急がないと、約束の時間に間に合わないんじゃないのー?」
「あ!」
腕時計を確認して今度こそ顔を青くした恵美は、急いで鞄を鷲づかみにして
「じゃーね!!」
もう、振り返ることもせずに、教室を飛び出していったのだった。
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