Ⅳ

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そんな彼女の仕草を、しばらくの間、楽しそうに眺めていた和成。 けれども、不意に『あ』と声を漏らしたかと思うと 「ちょっと、待ってろ」 と言い残して、彼女をどかすと、冷蔵庫へと立って行ってしまった。 「……はあ」 彼の背中から目が離せずにいながらも、彼女はなんとか彼が戻ってくるまでの間に、呼吸を整えようとしたのだけれど。 和成はそれを許さないとでもいうように、すぐに戻ってきてしまった。 そして、手にしていた箱をテーブルに置くと、彼女の隣に腰掛けて言った。 「開けてみ」
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