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なんとか動く首を曲げてみると、恵美の腰に巻きつくようにして和成の腕がまわされていた。
そして、ちょっと目を上げた先には、彼の顔のドアップが。
そのあまりの迫力に、思わずまた意識が遠のきかけたのだけれど。
和成は目をつぶったまま安らかな呼吸を繰り返しているところを見ると、どうやら眠ってしまっているらしかった。
しかし。
「で、でも……この状態はいったい?」
どういう経路で自分と和成がベッドの上で並んでいるのか、さっぱり思い出せなかった。
しかも、こんなに密着した状態で寝転がっているのは、あまりに刺激が強すぎる。
とにかく、一刻も早く離れたかったのである。
そこでなんとか彼の腕をはずそうと、奮闘してみるのだが。
やっとのことで外しかけたかと思えば、彼はちょっと唸り声を上げて、薄く目を開いて。
寝ぼけたように何かブツブツ言いながら、緩んでいた手をしっかりと恵美の背にまわしてしまったものだから、彼女の苦労は水の泡となってしまったのだった、
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