Ⅳ

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「やっ、ちょっと……」 慌てる声を上げる恵美の言葉なんて、耳に入っていないのか。 和成は横になった恵美と入れ替わるように、クルリと彼女の上に倒れこんで。 まだ何か言いかける彼女の口を、無理に唇で塞いでしまった。 「ん……」 また吹っ飛びそうになる意識を懸命に手繰り寄せて、和成の胸を押してはみるのだが、ビクリともしない。 そして、スルリとシャツが捲くられたかと思えば、肌を直に滑る彼の指を感じて。 体が跳ねてしまった。 「先輩っ」 かすれた声で呼びかけても、彼はトロンとした目で彼女を見下ろしているばかり。 再び開きかけた彼女の口を塞いでしまうと、今度は大胆に服の中を彼の指が動き始めてしまう。
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