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「あー、かわいいブレスレットしてる」
彩に声をかけられて顔を真っ赤にした恵美。
それを見るなり、すぐに彼女を取り囲むようにして覗き込んできたのは、里美と春香だった。
「本当だっ。かわいいー」
「もしかして、これって……」
意味ありげな目つきでみてくる里美に、恵美はニヤつきながら頷く。
すると里美は、3度まばたきをしてから恵美の手首を持ち上げて、しげしげと華奢なチェーンを眺めた。
「へえ。じゃあ、うまくいったんだあ。誕生日は」
からかうように言われても、今日ばかりは恵美も反論一つせずに、満足げに微笑んでみせるのだった。
「うんっ。すっごい良い誕生日だった!」
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