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１

｢流風信じらんない！｣
｢嘘でしょ？｣
｢付き合って初めての大イベントだよ！？｣

ヤダ怖いー！

そんな怖い顔してテーブルに乗り出して来ないでー！

｢ヤ……でも、先輩入試目前だしさ｣

｢そんなの皆同じじゃん！｣

｢そうだよ！ 先輩達は皆３年生だし、坂本先輩だけが入試じゃないんだよ！？｣

｢流風！ 今からでも約束しなよ！｣

・・・・ですよね。

俯いてストローの袋をチマチマと弄りながら小さく溜め息を吐く。

私だって、クリスマスは坂本先輩と一緒に過ごしたいなって思ったよ？

でも、坂本先輩は何も言わないし、受験生だから私からは誘えないんだもん。

キュッと唇を引き結ぶ。

そうやって顔に力を入れていないと泣いちゃいそうだ。